(14)「ものだ」の用法
これも基本的な問題と言えるでしょう。それぞれの選択肢を読んで、
発話者の「態度(モダリティー)」がある表現が並んでいると思えればそれで十分です。
文末表現から細かいわけかたからすると、次のようになりますが、
4だけは、このような話し手の態度は読み取れませんよね。ですからこれが仲間外れということになります。
この問題では一つ一つを対事的モダリティーか対人的モダリティーかで悩むと時間を取られます。
4はモダリティーのない表現なのでそれを見抜ければ大丈夫です。
1 謝るものだ⇒相手への忠告(対人的モダリティー)
2 飲んだものだ⇒過去への感慨(対事的モダリティー)
3 大きくなったものだ⇒感慨(対事的モダリティー)
4 この機械は…作るものだ。⇒事実を述べているだけで、話し手の態度(モダリティー)がない
⇒
これが仲間外れ!5 生きていけないものだ⇒世間のルール(対事的モダリティー)
というわけで、正解は4となります。
(この解説は令和3年度試験受験者の皆さんのために書いております。そうでない皆様には、悪しからずご理解をお願いいたします。)