令和3年度問題の解説 試験Ⅰ 問題3C(12)
2022年5月19日(木) 09時52分 カテゴリ: 日本語教育能力検定試験
(12) 「XのY」の「X」にはいる名詞以外のもの これも設問から例を作ってみる作業が必要です。また、ある品詞について、例となるものがすぐ思いつくようにしておくと対応が楽になります。 私の場合、副詞なら「ゆっくり」、連体詞なら「あらゆる」、動詞なら「読む」、イ形容詞なら「白い」なんてのを思い出すようにしています。 さて、3番の動詞の連体形は「読むの時間」はおかしいのでこれは✖。イ形容詞の終止形「白いの馬」もへんなのでこれもダメ。「あらゆるの間違い」もダメですね。そもそも連体詞は名詞の前に現れて直後の名詞を修飾するのがその定義ですから、「の」が入るのは矛盾しています。 問題は副詞なのですが、確かに「ゆっくりの車」は変ですが、「突然」はどうでしょう?そうすると、「突然の訪問」なんて例が思いつくかもしれません。 というわけで、 正解は1番となります。 余談ですが、副詞と名詞は意外と共通点があります。①自立語である、②活用がないの2点はおさえておきましょう。 (この解説は令和3年度試験受験者の皆さんのために書いております。そうでない皆様には、悪しからずご理解をお願いいたします。)令和3年度問題文法
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