令和3年度問題の解説 試験Ⅰ 問題3B(10)
2022年5月17日(火) 22時39分 カテゴリ: 日本語教育能力検定試験
(10) 話し言葉では活用に揺れが生じている語 ここでピンときた方は、日常的に日本語をかなり文法的にとらえている方だと思います。私はピンときました。 選択肢がすべて動詞なのに「品詞としての典型的な意味を表さない」というわけですから、意味的に動詞的でないものを探します。そうすると1「違う」、3「曲がる」が、どちらかと言えば形容詞的だとお分かりかと思います。 ここまできて、世の中で「ちがくて」と話す若者がかなりいることに気が付いた方は1を選べるのではないでしょうか。 「違う」はあくまでも動詞ですから、本来は「違う」「違わない」「違って」と活用するはずです。しかし、違うは形容詞的な意味(英語だったらdiffernt)のためか、「ちがくて」と話す若者も多く、どちらが正用かわからない日本語教師も現れているように思います。 正解は1番と言うことになります。 (この解説は令和3年度試験受験者の皆さんのために書いております。そうでない皆様には、悪しからずご理解をお願いいたします。)令和3年度問題文法語彙
|