令和2年度問題解説(19) 試験Ⅰ問題2(4)異なる種類の誤用
2021年8月4日(水) 23時51分 カテゴリ: 日本語教育能力検定試験
問題は凡人社刊の冊子をご覧ください。 この問題は【 】内の下線部を見ると文末が【面白いだ】となっているので、「面白い」という形容詞の文末表現なのに不必要な「だ」が入っている誤用と分かります。これを「品詞の取り違え」が接続の中で明らかになった例だと考えると、答えが見えてきます。 1は「豊かな」が正しいので品詞の取り違えと考えていいでしょう。2は「丈夫だし」が正しいです。これも品詞の取り違えと考えていいと思います。また、4は「違うのは」が正用です。これは動詞である「違う」ではなく「違い」を形容詞だと思って使っている用法です。これも品詞の取り違えと言っていいでしょう。 3は形容詞「近い」が普通の形容詞のように使われているのですが、「近い」は連体修飾の際に「近くの」になりますのでこれは「品詞の取違え」とは言えません。したがって正解は3番となります。
|