令和3年度問題の解説 試験Ⅰ 問題3A(2)
2022年5月4日(水) 09時05分 カテゴリ: 日本語教育能力検定試験
「韻律的特徴を表現する表記体系」というのを簡単な日本語で言うと「音の上がり下がりを表現する表記の体系」と言ったところだと思います。「この部分の音が上がりますよ」と書いてある表記(文字)の体系という意味だと考えましょう。 この選択肢については、多くの人にとって、英語のアルファベットと日本語のひらがなが 該当しないということはわかるのではないかと思います。「読んで(よんで)」と「呼んで(よんで)」はアクセントが明らかに違いますが、ひらがなの表記の上で何の違いもありません。 中国語のピンイン(中国語の音声をアルファベット化した文字体系)か、韓国語のハングルかということになりますが。中国語では「声調」が意味に大きな違いをもつということを知っている人は、ピンインがそれに該当するということは推測が付くのではないかと思います。 正解は「3 中国語のピンイン」となります。 この問題が難しいと感じた方には、日本語学習者人口の多い、いくつかの言語についての一般的な知識を確認することをお勧めします。特に担当する学習者の母語の知識は、学習者の誤用の原因を考えるうえでも役に立ちます。 令和3年度問題外国の文化音声
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