令和3年度問題の解説 試験Ⅰ 問題1(4)
2021年11月20日(土) 20時47分 カテゴリ: 日本語教育能力検定試験
この問題は難問です。JEESさんの出す答えと異なっているかもしれませんが、当方の考え方だけご紹介します。 【合成語】と書いてあります。ですから通常だと、合成語の下位分類を聞いているのかと思われます。それぞれの形態素で分けて、さらに(畳語も本来なら候補に入るのですがこの中にはありませんので)派生語か複合語かに分けて考えます。複合語は二つ以上の独立した意味を持つ語が結びついたもので、派生語は中心の部分の語に接辞が付いたものです。 そう考えると複合語は2番しかないと思います。「同窓(どうそう)」と「会(かい)」はそれぞれが独立の語として成り立つのですが、他の選択肢はそうなりません。会議室は「会議」と「室」に分けられますが、「室(しつ)は独立の語として成り立つか」と聞かれたら、やはりそうではないでしょう。 おそらくこの問題に接した方は「なんとなく気分が悪くて一度ならず見直した」と言う方が多いと思います。しかし、それが出題者の狙いです。気になる人はとりあえずマークをつけて、最後まで解答記入が終わってから見直してくださいね。 語彙
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