令和2年度問題解説(15) 試験Ⅰ問題1(15) ダイクシス(直示)
2021年7月6日(火) 00時02分 カテゴリ: 日本語教育能力検定試験
問題は凡人社刊の冊子をご覧ください。 直示というのは、「語用論において意味が文脈に依存して初めて決まる語あるいは言語表現。 つまり同じ表現であっても、視点の置き方によって具体的な意味が異なるもの」を指します。「あれ」や「この」などが代表的なもので、その場にいないと具体的に何を指すか判別できないもののことです。 この問題では発話者から見て指示されたものであるものは直示ですが、3番だけは「そこ」が指示しているものが「駅」であることが明らかなのでこれが答えとなります。ちなみにこれは「文脈指示」と言います。 直示の問題でよく出されるのが「来週」と「翌週」です。来週は常に発話時を基準としていますのでこれが直示(ダイクシス)の表現、一方で「翌週」のほうはそれまでの文脈である時点が特定されてその時点から見て次の週をさしますので、これは文脈指示です。 苦手な方は多いのですが、これは慣れればなんともない問題です。ぜひ準備してください。 文法
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