令和2年度問題解説(2) 試験Ⅰ問題1(2)
2021年5月19日(水) 08時00分 カテゴリ: 日本語教育能力検定試験
問題は凡人社刊の冊子をご覧ください。 ちょっと難しめの基本的問題です。細かいところではありますが、日本語の音声の中には条件異音になるものが多く、これもその一つです。 この問題を解くうえで必要な知識は、「ガ行音は語頭とそれ以外で音が違い、語頭以外だと鼻濁音になる」という知識だと思います。この知識さえあれば問題なし。赤本487pに出ている知識ですから、これは難問とは言えないでしょう。正解は2です。 私はこのことをもう30年くらい前に習いました。その当時は「ふーん」程度の印象でした。しかし、自分自身は自分の話す日本語では鼻濁音化させているとは思えなかったし、ほかの人の発音を聞いてもそうは感じなかったので、その後、自分の発音を直そうという気もなく、時間を過ごしていました。この知識もいつの間にか記憶の奥底に沈んでいたのですが、受験後問題を読み返して「ああ!」と思い出した次第です。今の受験生の方々もこのことを、私のころと同じように勉強しているみたいですね。 でも、私一人の個人的感想かもしれませんが、日本語母語話者って語頭は非鼻濁音で、語中は鼻濁音で発音しわけていますかねえ。これにはちょっと違和感があります。 令和2年
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